てんてこオタク育児記録

育児が楽しすぎるのでちゃんと記録を後世に残せるようにブログにしようと思いました。オタクの育児は変なこだわりが入るのでなにかと記録しておくと良いことがありそうです。※育児の何が正しいかは子によってそれぞれなので内容の是非はご理解くださいませ。

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書)
山下 祐介
筑摩書房
売り上げランキング: 22013

面白い視点だった。限界集落、過疎の問題を、その土地の問題だけととらえるのではなく、その周辺、ないしは縦のつながり、横のつながりとして認識することで、あらたな解決方法をなげかけるものだった。基本的にフィールドワークで得た情報を元に内容は構成されているようであるが、これはフィールドワークというよりはケーススタディで、それは都市でも過疎地の周辺でも、過疎のど真ん中でも、どこにいても自分のこととして考えざるを得ない、ケーススタディの連続だったと、読み終わってから気づかされる。日本にいて、家族の中にある程度のレンジの年齢のものがいる以上、限界集落の問題はつながりの問題、関係性の問題なのだと。じゃあ自分の関係性はなんなんだと、強く問われているような感じ。つまりは、村が消滅するときは、つながりが消滅するときなのだなあと、感じた次第であります。

ここは退屈迎えに来て
山内 マリコ
幻冬舎
売り上げランキング: 2752

で。画一化された地方都市のありさまを描いた、この最近有名な短編集も平行して読んでいるのだけれど。ローカル、ルーラル、といったワードをなんとかしてキャッチアップしようとして、なんとか出来て来た気がする。イオンやらなんやらで画一化された地方都市というものも、結局は外が合って中があるというような関係性の元に成り立っている訳で、判断のレイヤーがちがうだけで、こちらも限界集落なんですよね。何が限界かが違うだけ。もちろんお金があるだけ、地方都市の方がてこを入れやすいのだけれど、こちらは危機感が無いから問題であると。つまりは、どちらも動く動かすの両方の視点を常に持ち続けることが大事なのだと感じております。

『純米酒を極める』上原浩

純米酒を極める (知恵の森文庫)
上原 浩
光文社 (2011-01-12)
売り上げランキング: 115357

読んだ。出会いは非常に不意で、京都の三月書房にてふらふらしてたら見つけた。前々から日本酒は純米に限るなんて偉そうに言ってたけど、じゃあ日本酒について何しってんの?って話になったら、よく分からんとしか言えんので、こりゃどうにかせにゃらんと思っていたところだった。
読んでみた結果は想像以上で、すっかり僕の日本酒のバイブルとなってしまった。
読む前は日本酒のいろはが学べれば良いかなあと思っていたけれど、書いてあることはそんなことだけではなかった。普段ドッグイヤーをしない僕もこの本ばかりは山ほど耳を折ってしまった。
『成人してからは週に2日の休肝日を除いては、一日当たり4合の日本酒を飲んでいた。休肝日にはビールを飲んでいた。』という上原氏は、文字通り一生を日本の日本酒造りの発達に注いで来た人で、書中の主張は大体一貫している。意訳すると、「日本酒はもちろん数値や文字でなく舌で味わう物だが、基本的には純米酒で、しっかり昔ながらの製法に乗っ取って作られた日本酒がおいしい。燗ならなおよし。」「歴史的には醸造アルコールの果たした役割は大きかったが、豊かになった今では必要は無い。コスト削減の為のアル添が消費者の日本酒離れを引き起こしている」と言った具合。
正直日本酒だけの話だと思うと、とちゅうからずっと同じこと言っとるやんけ、と思えてくるのだけれど(それでも内容は面白いけど)、是まさに日本酒業界の話で毛ではなくて、電力業会やら家電業界やらなんやかや、大体一緒なのではないかと読んでて思った。過去の製法とかしがらみとか利権とかに業界全体がしがみついててそのときは良いけれども、次第に全体のパイが小さくなっていって、気づいたときには自分のいる場所が無かった。もしくは、過去のいびつな仕組みの上で転がされていて、今は効率的にしてるつもりが、昔の人にお金を上げていただけだった。とか。それが純米酒はうまい、だから純米酒が良い、という非常に味覚にピュアな感覚を通じて至極すっきり頭の中に入ってくる。
だってアル添より純米酒のがうまいんだもん、そりゃその方が良いわ。
豊かさに惑わされて安心してると、めちゃめちゃピンハネされててほんとの美味しいもん持ってかれるよ、ってはなし。
ちなみに本編とは関係ないが、昭和六十年頃から「YK35」という言葉が使われ始めたらしく(意味は山田錦のYに酵母のK、35は精米歩合。)、日本人と言うのはセンスが変わらないもんだなあと思った。

Way out West 2012を見てきました。(フェス編)

Way out Westとはスウェーデンのヨーテボリで毎年やっている音楽フェスで、今年、なんか海外に出かけたい気分だったので、ただでさえ無いお金を無駄遣いして行ってきた。今年の目玉はBlurKraftwerkで、去年だと確かPrinceとか出てた気がする。
とりあえず、ざっとかかった費用は以下のとおり。

飛行機往復22万
三ツ星ホテル三泊3万(たいしたクオリティじゃない)
フェスのチケット2万
現地交通費5千
食費2万(これはもっと抑えられた)
グッズ5千(Tシャツ2枚)

総額ざっと30万。時期的に飛行機も高いし、ホテルも物価が高いので高め。

結構かかった費用は痛かったのだけれど、なかなか良き体験ができたと感じた旅行だった。
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Way our Westはヨーテボリ(gotheborg)の街なかで行われるフェス。昼の12時ごろから夜の22時ごろまではセントラル駅からトラムで10分ぐらいにあるとてもアクセスのいい自然公園で演奏が行われる。で、それが終わると、深夜の4時頃まではサーキット型のフェスになって、ヨーテボリの街なかにあるライブハウスとかバーとか教会とかで演奏が繰り広げられるっていう感じ。気候はめちゃめちゃ快適。大体20度ぐらいの気温で涼しい。それでも日が出てたらTシャツ一枚でも大丈夫だし、夜はまあ、一枚羽織れば大丈夫な感じ。3日間中、僕は1日目の夜中と2,3日目の約2日を見た。2日はあいにくの雨で結構辛かったんだけれど、3日目はなかなかの快晴で非常に快適に暮らせませたと。

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ビールはビンじゃなくてこんな感じのやわらかペットボトルに入っとる。

とにかく見れてよかったのは、Mazzy Star。定刻に会場についたら、バリバリの入場規制かかってて、開始30分たっても一向に入れる気配ないから、こりゃ今回の旅の半分以上の価値なくなるわ、と思って、なんとか忍び込めないかと教会の周りうろうろしてたら、非常口を発見したので、そこから忍び足で侵入。ステージ横から出たらどうしようかとヒヤヒヤしたけど、難なく2階席に出て、Mazzy Starを満喫。おそらくMazzy Starの音源のリバーブ感が、教会のナチュラルリバーブとほぼほぼ同じなぐらいに響いていて、すばらしい音像を作り上げておりました。おそらく野外やライブハウスでは音源の再現は難しいのではないかと思うぐらい。Fade in to youも見れたし、満足してホテルに帰還した。
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こんな感じの教会でやってて最高だった。写真は終演後。
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お昼の会場はこんなかんじで、広々とした緑地公園。ロケーションも良い。

チョット感動したのは、簡易トイレがめちゃ発達していて、ありがちな、3日目になったらぐちゃぐちゃになってる個別のトイレとは違って、一つのトイレセット(男性用なら個室1つ+立ち用4つ女性用なら個室がすでに3-4つほどあるやつ)としてある簡易トイレがあって、これは素晴らしいと感じた。簡易トイレっていうか、トイレやんっておもった。気分的に写真は取らなかったけど、もっと普及してほしいなあ。

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こんなかんじで、道路にチョークが置いてあって、自由に落書きできるようになってたりで、かなりハッピーな雰囲気が漂っている。ちなみに、FRANK OCEANがめちゃ好きすぎるのか、その名前ばかり書いてた人がいたのだけれど、残念ながらFRANK OCEANはキャンセルになった。

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なかなか皆さん、ゴミの散らかり具合はすごくて。これは最終日の演奏が終わった後の入口付近。

やたらキャンセル連発させたり(オーネット・コールマンとか)、ゴミ散らかってたり、飯はまずかったり、一部ひどい音響の演奏があったりで、微妙な点は確かに多々あったのだけれど、それを忘れさせるぐらいのロケーションの良さと、メンツの良さで、非常に満足したフェスでございました。

Way Out West 2012 (gothenburg, sweden)

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8月にスウェーデンのヨーテボリまで、気が狂ったのか、3泊4.5日ぐらいでフェスに行ってきたので、写真纏めてます。とりあえず見たアクトと観光は以下の通りです。
1日目;Mazzy Star (入場制限かかってたので、会場である教会に忍び込んで), Josh T Pearson
2日目;Göteborgs konstmuseum (一番大きい美術館), Röhsska museet (クラフト系の美術館), The War On Drugs, Anna Von Hausswolff, St. Vicent, Ane Brun, First Aid Kit, Wilco, Feist, Bon Iver, Blur, Swans, Lune, Niki and the Dove (Memory house見るの忘れてて悔しかった)
3日目;Jonathan Richman, このへんでお土産の買い物と市内観光, Common, The Field, Laleh, Looptroop rockers. Mogwai, Mike Snow, Kraftwerk, Nite Jewel, Korallreven

会社の周年パーティで。

僕は、同じ大学の、同じ学年の、同じ学部の男性から、風俗にいこうと誘われている。
今日は会社の周年パーティーで、中華料理屋を貸し切って、飲み会があった。開始30分後には私はフリーザのコスプレをして、パラパラを踊っている。よく、意味が分からない。パーティがあるというので、嫌な予感はしていたが、3日前になぞの連絡が来て、ああやっぱり、と肩を落とした。会社のパーティ系で出し物をするのは私は4度目で、これ、皆勤賞だ。なぜか、フリーザのコスプレと聞いていた物の、渡されたのはただの白い全身タイツだったので、マジックを買いに走らせて、頭と肩と胸に色だけ付けさせた。それでもわからなかったので、もう、白いタイツの上から「フリーザ」と書いてもらった。それで、パラパラを踊っている。パラパラは完璧である。なぜなら練習したから。最初は舐めていたが、やってみるとしんどい。
本番は沢山の声援と、黄色い声を浴びたが、やはりむなしいと感じながら私は踊っている。
それを見ているのは、同じ大学の、同じ学年の、同じ学部の男性で、会社の後輩で、私より給料が高い、公認会計士である。
私は昨日、友達に言ったばかりであった。背伸びをせずに自分だけしかできないことをやるべし、と。それを言った私はさぞ満足げであった。さてそこで私はどうだろう。私にしか出来ないこととは何か。今この瞬間、思いつくことは、フリーザの格好をしながら、パラパラを踊ることである。その理論で行くと、私は一生、フリーザの格好をしながらパラパラを踊るハメになる。
2次会はカラオケだったのだが、内定者をカラオケ広場まで送り届けて、カラオケは苦手なので、ワンフレーズ、タンバリンを本気で叩いて、無理矢理出た。
出口で、僕は、同じ大学の、同じ学年の、同じ学部の男性で、会社の後輩で、私より給料が高い、公認会計士から、風俗にいこうと誘われている。また連れて行ってね、といって終電で帰った。

インターネットはどこにいったのかなあ

元来、インターネットとは自己表現による自己実現のぬるっとためておくの場でありました。それがいまでは自己表現無しに自己実現が出来るような場所になりつつあるなあ、とよく感じる。元来とはわたしのインガーネット元来なので、10年前の高校生の話なのですが、高校生だった自分は、インターネットの自己表現とはなんとすてきなことなのだろうと思い、テキストサイトやネタサイトなどを見ていて、ダイヤルQ2に引っかかったりしてたのですが、当時インターネットラジオなんて物が一瞬流行っておりまして。俺もオールナイトニッポンみたいなことしたい、的な人が録音したフリートークをネットにアップしていた物です。
で、そのとき好きだったインターネットラジオが四畳半ヴギという京都のひとがやってるやつだったんですが、(http://www.0405.net/)、久しぶりに気になってみたら、休止してて、2人いたうちのかたっぽの方が新しいのやってたので、見てみた。http://yosoko.net/
正直、むかしよりおもしろなってて良いなあと思った。何が言いたかったって言うと、このインターネットラジオ、11年も続いてて、ほんと頭おかしいんちゃうか思うけど、続けること、ほんま大事やなあと思った。

京のおじゃこ 井澤清兵衛


京のおじゃこ 井澤清兵衛 [京都おみやげ ちりめん山椒]美味しいギフトを届けます!
http://www.seibee.jp/
ここ、Lマガジンの特集かなにかで知ったのだけれど、おじゃこもそうだけど、そばぼうろが美味い。おすすめ。
京都は烏丸御池から徒歩2分ぐらいのところにあって、まさしく京都って感じで、のれんをくぐると土間があって、お履きもの脱いておあがりやす的な感じで、店主が迎え入れてくれて、試食をさせてくれるわけです。そんなマンツーマンというか、先方女将さんもいたから2対1の状態で、まったくもって勝てる訳も無く、おじゃこおいしいですなひとつおくれやすってな感じで、買ってしまいました。しかもそばぼうろも薦めてくるので食べてしまったら、これ美味いのですわ。いやはや、半分買うしか無かったみたいな感じですが、買ってよかった。
はっきり言って、京都のそういうところ、嫌いとは言わんけど、あんま好きや無いのやけど、観光客的に言えばこの体験はまさにディズニーランドなわけで、そう考えるとすばらしい観光名所だと思います。のれんくぐったらお殿様にお供えする奴みたいなお盆に乗ったおじゃこと正座した店主が待ち構えてくれて試食させてくれるところなんて東京のどこ探しても無いです。
百貨店とかには卸してないとのことでした。買うなら通販かお店で。しかもそばぼうろ通販してないから、そばぼうろはお店だけかねー。